タイトルの「アルガン」は、「気で病む男」という喜劇の主人公の名前。
履いている靴がきつくて痛い。こんな時は何をやっても面白くない。
これをなおすのは簡単だ。靴を脱げばいい。
苦痛の原因が分かっているから、深刻な事態とはならない。
機嫌が悪いのは病気だから仕方がない、とよく言われる。
しかし、それは本当だろうか。
靴を脱ぐだけで機嫌は良くなる。
目にゴミが入ったら、こするんじゃなくて涙を流せば良いだけだ。
微笑むことで不機嫌がなおると思っていない人が多い。
しかし、微笑みはあくびと同様、からだの奥まで行きわたるのだ。
薬を飲むよりも効く。
機嫌が悪いのは病気じゃない。
その人の性格でもない。
原因を取り除いてやればいいだけ、こころのあり方をちょっと変えれば良いだけ。