令和の幸福論

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海防八策に見る、時代を先読みする能力

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こんにちは、塚田武宏です。


前回の記事で佐久間象山塾に参加してきた、と書きました。

今回の記事では佐久間象山がいかに時代を先読みする能力があったかが分かる海防八策を振り返りたいと思います。

そして次回の記事では、現代における未来予測をしたいと思います。

 


まずは海防八策について。

 

1841年 佐久間象山は真田幸貫(ゆきつら)より海防担当の大役を任されました。

象山は洋学者を訪ね海外の事情を聞いて回ります。

当時、隣の清国ではアヘン戦争が起き、イギリスが勝利し、清国は半植民地化と化していましたが、これが一段落したら次は日本を狙ってくるであろうと予測します。

確かに日本近郊にもしきりに外国船が出没していたといいます。

象山は西洋に関する書物を読み漁り、そして学べば学ぶほど日本の国防の遅れを痛感していきます。

象山は危機感を抱きます。早急に手を打たないと日本も外国の植民地になりかねない、と。

1842年 そして書き上げたのが海防八策です。


海防八策の中身ですが、概ね次のような内容となっていました。

一.沿岸の要所に砲台を設置すること

二.銅の輸出を抑え、その銅で大砲を作ること

三.西洋を真似て大船を作り、海上を安全にすること

四.海運に携わる役人を人選し、取り締まりを強化すること

五.西洋を真似て戦艦を作り、海軍を養成すること

六.全国に学校を興し、教育を盛んにして全ての国民が学ぶこと

七.信賞必罰を明らかにして、国民の忠誠心を高めること

八.身分にとらわれず、優秀な人材を登用すること


この案は時代の先を読み過ぎていて、当時は受け入れられなかったのです。

しかし、この11年後の1853年にペリー率いる黒船が浦賀沖に現れ、その時になって初めて、11年前に佐久間象山が提案した海防八策がいかに重要だったかを知ることになるのです。


このように、時代を先読みできる能力のある一部の人を、先読みできない大多数の人が潰してしまう構図は今も昔も変わりませんね。

象山は、「先覚者は孤独だ、誰も気づかない事を言っても相手にされない」、「不安な未来を予見して警鐘を鳴らしても戯言と笑われてしまう。」との言葉を残しました。

佐久間象山の時代を先読みする能力は本物でしたね。

 

今回の記事はここまでです。

 

次回の記事では、「現代における海防八策」すなわち「現代における未来への警鐘」を鳴らしたいと思います。

ぜひ、頭ごなしに否定・非難をせずに、「もしかしたら本当かも」という気持ちを持って読んでいただけましたら幸いです。